「このアニメ、かわいくて面白そう!」
そんな軽い気持ちで見始めたら、想像していた内容と全然違った……。
アニメには、タイトルやキャラクターデザイン、オープニングなどからは想像できない展開を見せる作品があります。
今回は、いただいたソースの内容をもとに、「初見だと騙される」というテーマに合う作品を9作品紹介します。
1. 『週末何してますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』
© 2017枯野瑛・ue/KADOKAWA/68番島・妖精倉庫

長いタイトルとかわいらしいキャラクターから、明るいファンタジー系を想像するかもしれません。
しかし、本作の世界では人間がすでに滅びています。
500年以上前に起きた大きな戦いによって人間と地上が滅び、獣に支配された地上から逃れた種族が、空に浮かぶ陸地で暮らしています。
そんな世界で物語の中心となるのが、最後の人間である青年ヴィレムと、レプラカーンの少女クトリ。
2人の関係を見ていると恋愛要素のあるファンタジー作品に思えますが、物語が進むにつれてクトリの記憶や人格が失われていくことが明らかになります。
そして、破滅が待っていると分かっていながら戦いに身を投じる少女たち。
かわいらしいファンタジー作品という第一印象からは想像できない、非常に切ない物語です。
2. 『カイバ』
(C)2008 湯浅政明・マッドハウス/カイバ製作委員会

独特でポップなキャラクターデザインが特徴的な『カイバ』。
その見た目から、明るく楽しい冒険アニメを想像する人もいるかもしれません。
しかし、本作の世界観はかなりダークです。
世界観としては、人間の記憶がデータ化ができ、記憶を別の体へ移したり、売買したりすることが可能であり、主人公のカイバは記憶を失っており、さまざまな場所を旅しながら自分の記憶を取り戻していきます。
ところが、その旅で描かれるのは楽しい出来事ばかりではありません。
各話で登場人物たちに悲しい出来事が起こり、ポップな絵柄とは正反対の重い物語が展開されていきます。
見た目だけで判断すると、そのギャップに驚かされる作品です。
3. 『Re:ゼロから始める異世界生活』
©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会

異世界転生アニメとして非常に有名な『Re:ゼロから始める異世界生活』。
異世界に召喚された主人公・スバルが、「死に戻り」という能力を使いながら仲間たちを救っていく物語です。
一見すると、何度でもやり直せる能力を持った主人公が活躍する作品に思えるかもしれません。
しかし、実際にはかなり過酷な物語です。
スバル自身は特別な戦闘能力を持っているわけではなく、何度も死を経験することになります。
さらに、やり直した結果として大切な人が命を落としてしまうことも。
周囲の人間には「死に戻り」のことを話せないため、誰にも苦しみを理解してもらえないまま、最善の結果を求めて何度もやり直します。
かわいいキャラクターや異世界という設定からは想像できないほど、主人公の精神を追い詰める展開が多い作品です。
4. 『C³ -シーキューブ-』
©水瀬葉月/アスキー・メディアワークス/C³製作委員会

「かわいい女の子が登場する日常系アニメかな?」
そんな印象を抱いてしまうのが『C³ -シーキューブ-』です。
主人公・夜知春亮のもとに、父親から「ワース」と呼ばれる黒い立方体が送られてくるところから物語が始まります。
やがてワースはフィアという少女の姿になり、春亮の家で暮らすことになります。
かわいいキャラクターが登場する一方で、物語ではワースを巡る戦いや、かなりハードな展開も描かれます。
そして本作で特に印象的なのが、オープニングと本編のギャップ。
オープニングではヒロインたちが桜吹雪の中で楽しそうに踊っています。
ところが本編では、同じキャラクターとは思えないほど狂気的な表情を見せることも。さらに第9話からは内容に合わせてオープニングまで変更されています。
「オープニングに騙された」と感じるほどのギャップが特徴的な作品です。
5. 『ステラ女学院高等科C³部』
©月眠/ステラ女学院保護者会

女子高生たちがサバイバルゲームを楽しむ青春アニメ。
序盤だけを見ると、仲間たちと一緒にサバゲーを楽しむ、明るい部活動作品に見えます。主人公の大和ゆらも、サバゲー部に勧誘されたことをきっかけに、その楽しさに目覚めていきます。
ところが、物語が進むにつれて状況が変化。ゆらは次第に勝利にこだわるようになり、仲間との間にもすれ違いが生まれていきます。
さらに大会では、絶対にやってはいけない反則行為である「ゾンビ行為」までしてしまうことに。
その後も強さを求めるあまり、自分勝手な行動を取るようになり、徐々に周囲から孤立していきます。
「女子高生×サバゲー」の楽しい作品だと思って見始めると、予想外の方向へ進んでいく作品です。
6. 『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』
©2021 月夜 涙・れい亜/KADOKAWA/暗殺貴族製作委員会

世界最高の暗殺者だった男が異世界へ転生し、そこで世界を滅ぼすとされる勇者を暗殺することになる物語。
異世界転生と暗殺者という組み合わせに加え、作画も綺麗で、スタイリッシュな雰囲気の作品です。
序盤は、主人公が転生後の世界で能力を身につけていく展開が中心。
しかし、第6話ではヒロインの一人・マーハの過去が描かれます。
そこで描かれるのは、それまでの雰囲気からは想像できないほど重い内容。
少女たちが過酷な環境に置かれている様子が描かれ、作品の印象が大きく変わります。
スタイリッシュな異世界ファンタジーだと思っていたところに、突然重い展開が入ってくる作品です。
7. 『君が望む永遠』
©âge/ixtl/ 君が望む永遠製作委員会

恋愛作品として始まる『君が望む永遠』ですが、序盤から大きな事件が起こります。
第2話でヒロインの涼宮遙が交通事故に遭い、意識不明の状態に。
そして、そこから3年の月日が流れます。
遙が目を覚ましたことで、主人公ともう一人のヒロインを含めた関係が大きく変化。
単純な恋愛アニメではなく、三角関係を中心とした非常にドロドロした人間ドラマへと変わっていきます。
普通の高校生による恋愛作品だと思って見始めた視聴者にとっては、かなり衝撃的な展開でしょう。
ちなみに、本作に登場する大空寺あゆは、後に「ツンデレ」という言葉を生み出した元祖の一人とも言われています。
8. 『ワンダーエッグ・プライオリティ』
©WEP PROJECT
タイトルだけでは、どんなアニメなのかほとんど想像できない作品です。
主人公はオッドアイが特徴的な中学生・大戸アイ。

ある日、謎の声に導かれて「エッグ」を手に入れたことから、不思議な世界へと入り込んでいきます。
エッグを割ると少女が現れ、アイはその少女を襲う敵「ワンダーキラー」から守ることになります。
設定だけ聞くと、少女たちが異世界で戦うファンタジー作品のようにも思えます。
しかし、登場する少女たちが抱えているのは、いじめやパワハラ、痴漢、自殺など、現実社会にも存在する非常に重い問題。
かわいらしい少女たちが活躍する作品だと思って見始めると、現実の社会問題を扱った重い物語に驚かされる作品です。
9. 『NHKにようこそ!』
(C)2006 N・H・Kにようこそ!製作委員会

タイトルを見て、「日本放送協会の話?」と思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、本作の「NHK」は「日本ひきこもり協会」の略。
主人公は大学を中退し、4年間引きこもり生活を続けている佐藤達広です。そんな彼の前に現れるのが、中原岬という少女。
岬は達広を引きこもりから脱却させようと、カウンセリングをしたり、時には恋人のように接したりします。
ここまで聞くと、かわいい女の子が引きこもりを更生させるコメディ作品のようにも思えます。
しかし、物語が進むにつれて、岬自身が抱えている過去や、達広の強い被害妄想など、さまざまな問題が浮かび上がります。
コミカルな場面もありながら、依存や孤独、人間関係の苦しさを描いた非常に重い作品です。
まとめ
今回紹介した9作品は、どれも**「最初に想像した作品と実際の内容が違う」**という共通点があります。
特に、
- かわいいファンタジーだと思ったら重かった『終末なにしてますか?』
- ポップな絵柄からは想像できない『カイバ』
- 異世界転生だと思ったら過酷すぎる『Re:ゼロから始める異世界生活』
- OPと本編のギャップがすごい『C³ -シーキューブ-』
- 青春サバゲーから予想外の展開になる『ステラ女学院高等科C³部』
- スタイリッシュな異世界作品から一転する『世界最高の暗殺者』
- 普通の恋愛作品だと思ったらドロドロになる『君が望む永遠』
- かわいい少女たちが重い社会問題と向き合う『ワンダーエッグ・プライオリティ』
- 引きこもり脱出コメディと思わせて重い人間ドラマになる『NHKにようこそ!』
など、それぞれ違ったタイプの「騙され方」を楽しめます。
アニメはタイトルや絵柄だけでは、その作品の本当の姿は分かりません。
「思っていたのと違う!」という驚きを味わいたい人は、ぜひ今回の作品をチェックしてみてください。
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